耐熱性・耐寒性

長期耐熱性

下図は、トレリナ®を種々の温度で強制エージングし、引張強度、破断伸度および絶縁破壊強度が、各々初期の値の1/2になるまでの時間と温度の関係をアレニウスプロットしたものです。この図から、トレリナ®を高温で長時間連続使用した場合の耐久性を予測することができます。

長期耐熱温度

トレリナ®の長期耐熱温度

  規格・基準 最小厚み(μm) 使用温度の上限値(°C)
伸度 強度 電気
米国 UL746B 9 (160) 160 200
国内 電取法*)技術基準の材料登録; 9(H13/4月取得) 155 170 180
  • 電気用品取締法

短時間耐熱性

トレリナ®は、秒~数時間の短時間なら、前記の長期耐熱温度よリさらに高温に耐えることができます。下の表にトレリナ®を230°Cおよび260°Cで1時間加熱した時の機械特性の変化を示します。この条件下では、特性の劣化はほとんどないことが判ります。

トレリナ®の高温短時間耐熱性

フィルム厚み(μm) 物性 熱処理条件
熱処理なし 230°C1時間 260°C1時間
12 破断強度(MPa) 250 220 200
破断伸度(%) 67 71 87
絶縁破壊強度(kV/mm,AC) 213 213 228
25 破断強度(MPa) 250 220 170
破断伸度(%) 73 68 72
絶縁破壊強度(kV/mm,AC) 247 239 264
75 破断強度(MPa) 250 220 210
破断伸度(%) 72 63 79
絶縁破壊強度(kV/mm,AC) 165 166 163
  • 破断強度、伸度ASTMD882-64T、フィルム長平方向を測定
    絶縁破壊強度 JIS C-2151

トレリナ®テクニカル情報